25. 100を切るコツ 2004-05-15

私はゴルフを始めて1年9ヶ月たった今年(2004年1月)になってようやく100を切ることが出来たのだが、この大目標達成までは苦悩の連続であった。やはり「100切り」は全てのゴルファーの最初の目標であるだろうが、これが出来そうでなかなか出来ないものであった。恐らくゴルファーの中でもいまだに100を切れないで悩んでいる方も多かろうと思うので、私の体験よりどのようにして100を切ることが出来たか、それまでの経緯を簡単に記してみようと思う。

【110〜時代】
この期間は長かった。始めてから1年はずっとこうであった。まず最初は110がなかなか切れず、大抵は120前後のスコアが続いていた。
<スイング内容>
◆スイングはまだ安定しておらず完全に
自己流
 手打ちでアウトサイドイン
軌道のためほとんどがスライス。
ヘッドアップによりボールを見ずに打つので精度が悪い。
◆ティーアップしているドライバーなら何とか当たるのだが安定しない。
◆アイアンショットはダフリ、トップが多くちゃんと当たるのは少ない。
 
ここ一番では必ず力みミスをする
◆アイアンとは「払い打つ」ものと思いダウンブローとはプロしか出来ないと考える。
◆池超え、クリーク超えでは力んでしまい、トップまたはチョロでハマってしまう。
◆本で読んだ打ち方を試してみたりするのでスイングがいつも変わる。

<コースマネージメント>
ただ漠然と前に打つ。とにかく飛べば気分がよい
◆ミドル、ロングホールでは狭いホールでも必ずドライバーを持つ。
◆ロングアイアンならクリークを超える、という局面では、とにかくその番手を選び打つ。
 大抵は力んでダブってしまいクリークにハマることになる。
刻むことは思いつきもしない
◆グリーンを狙う時も、漠然と何となくグリーンの真ん中を狙う。
 手前や横にバンカーや池があっても、とにかく残り距離で番手を選び打つので、良くハマる。
◆要するにとにかく前に行けば良いということで、何も考えていない。
◆そのくせ
ハマるとショックを受け、その後メンタル的に崩れどんどん深みにハマる
◆目の前にあるボールを打つことだけで精一杯。気持ちの余裕なし。
ダブルパー以上の大叩きを一度すると気分がめいってしまい、その後も大叩きし崩れさる
◆逆にトリプルボギーを叩いても自分の実力はこんなもの、と平然とし
反省も何もない
◆ホール毎の目標は常にパー。


<練習>

◆練習は毎日会社の帰りに実施するが、苦手なアイアンに注力し150〜300発は打ち込む。
◆しかし
自己流で何が悪いか分からないままただ打ち込んでいたので悪いクセが染み付く
◆ナイスショットが出ると気分が良い。
◆調子が悪い日でも意地になってひたすら打ち込み、結局は気分悪く疲れて帰る。
◆ゴルフ雑誌に書いてある打ち方を色々実験しては試してみる。


【100〜110時代】

ゴルフを始めて1年〜1年半はこの時代が続く。もう少しの所でなかなか100を切れない。
<スイング内容>
◆次第にスイングが安定しつつある時期。
 いいも悪いも「同じ感じ」で打てるようになってきた。
◆しかしまだまだダフリ、トップのミスが多発するが頻度は減る。
きちんとレッスンを受ける(Sプロ)ことによりスイングが良い方向へ急激に変わってくる。
アイアンは「打ち込む」ダウンブローに切り替えてから、急激に安定してくる。
◆ヘッドアップの悪いクセはいまだ直らず。

<コースマネージメント>
◆ティーショットはいまだ何も考えずに無条件にドライバーを持つ。
◆長いクリークなどは刻むことも考えるようになる。
◆ダブルボギー、ボギー半々なら99となるので、
ダブルボギーなら良しと考えるようになる。
◆狙う時は
「意思を持って果敢に狙う」ようにし思い切り良く振り切る。
 
失敗しても「やるだけやったのだから仕方ない」と思えるようになり、後悔を残さない
大叩きしても後にあまり残らなくなってきた。数ホール後には気持ちも回復する。

<練習>

◆相変わらず毎日練習の日々。
◆打つ玉数は以前より減ってくる。
ただ打つのではなく、レッスンで教わったことの復習を中心に練習する


【100を切った頃〜現在】
一度100を切ると不思議なもので、ポロポロ100切りが出るようになる。叩いても110を超えることは滅多になく、105前後におさまるようになる。前半、後半どちらかのハーフで40台が出やすくなる。
<スイング内容>
アイアンはだいぶ安定したが、3月に新アイアンに買い換えた後はちょっと苦戦。
 2ヶ月経過しようやく馴染んできて、また安定してきている。
◆アイアンショットのあとは、まず取れて前方に飛ぶターフの大きさを見て打ち込み具合を確認。
 ロングアイアンでターフが大きすぎる場合は上体が突っ込みすぎ。
 ショートアイアンでほとんど取れない場合はコスリ打ちかトップ気味。
 次にターフの跡を見て、インから入っているかアウトから入っているかを見て次に反映させる。
◆ドライバーはまだ安定せずトップが多く、テンプラも時々出る。
 しかし大きく左右に曲がることは少なく、何とかフェアウエイやセミラフにとどまることが多い。
フェアウエイウッドはミスした時の怪我が大きいので、既に半年以上封印して使っていない
 セカンドでは4番アイアンから以下を使用。
(要は100切りに飛距離はあまり関係ないのだ)
◆9番、PWなどのショートアイアンでのフルショットは力んでダフリ、引っ掛けが多い。
◆アプローチもやや安定してきた。時々トップ、ザックリが出るが頻度は少ない。
◆パターは日により調子良い日と悪い日がある。

<コースマネージメント>
グリーン前、横の池やバンカーが気になる(不安感を感じる)場合は、無理せずに、避けたり
 刻んだりする。
気にならない時は調子が良いと判断し狙ってゆき、成功することが多くなった。
 
不安な思いで打つと必ず失敗する。
その日の玉スジにより狙いを変えるようになった。
 例えばスライス気味の玉が多い時には、グリーン右のバンカーを避ける時に左方向を狙う。
 結果はスライスしてナイスオン。もし真っ直ぐいってもバンカーは避けられる。
目標は各ホールともボギー。ダブルボギー以上を打った時は反省する。
 ショートは確実にパーを取るよう丁寧に打つ。
朝一のティーショットはミスしても仕方ないと思いながら打つ。
 その代わりセカンドショットは真面目に打つ。
◆左右に曲げて林に入ったら、自分のミスによりワンペナと考え、横に出すことに注力する。
 
決して無理して木の間より前方に出そうとはしない。我慢する。そのホールはダボやむなし。
上がり3ホールは「明日につながるショット」として大事に行き、ボギー以下に押さえる努力を
 する。
◆同伴者と必要以上にペラペラと話をせず集中する。
◆ミスショットをしたら「あ、あ、スライス〜!」などと声に出して気持ちを発散させる。
◆トップ、ダフリのミスをしてもフェアウエイキープ出来ている限りはそれで良しとする。(我慢)
例えば左右に池が迫っているような狭いホールでは絶対にドライバーは持たない。
 3番、4番アイアンで確実に打つ。こういうホールは距離が短いのでこれで問題ない。
 
300mほどの短いミドルなど、無理にドライバーで打つ必要がない場合はアイアンで打つ。

<練習>
◆練習頻度は毎日は行かず、週3〜4回程度に抑え、疲労気味の日は家でゆっくり休む。
◆一回に打つ玉数も従来のように300発など打たず、100〜150発程度にとどめる。
◆色んなクラブを振るのではなく、7番アイアン、4番アイアン、ドライバーに絞って打つ。
 最後はウエッジで50m先のカゴに入れる練習をする。
◆スイングの基本的な悪い所を治すように意識して打つ。
 1)アウトサイドイン防止→クラブを真っ直ぐに引きそのままおろすように。
 2)体のすぐ近くを手が通るようにスイング。右手が脇にバチ〜ンと当たったら良し。
 3)ハンドダウンに構えその形を崩さない。
 4)ヘッドアップ防止→インパクトの瞬間までボールを見る。
 5)少しかかと体重に戻しバランス良く振れるようにする。
 6)インパクトの瞬間で右足が浮き上がらず体が左に流れて回り過ぎないようにする。
 7)アドレスでボールをクラブ先端にセットし、ヒール玉を防止する。(これで真ん中に当たる)


どうであろうか。
こうして振り返ってみると、100切りのためにはアイアンの安定性は求められるが、決して飛距離や完璧なショットが求められるわけではないことに気づくのだ。
大事なのは「コースマネージメント」であり、無理してミスを重ねたりして墓穴を掘らないように、いかに危険を避けるか、いかに自分の実力を知った上で無理なショットをしないか、であろう。つまり、コースの上で何となく打つのではなく、色々と考えるのである。それだけで致命的なミスは減り精神的にダメージを受けることも減るので、若干の余裕を持った判断、プレーが出来、良い結果に結びつくのではないかと思う。

もう1つは
「自分に合ったプロによるレッスンをきちんと受けること」であり、ゴルフ雑誌などに書いてある記事や他人が言うことにいちいち惑わされないようにすることが大事である。レッスンで教わったことだけを愚直に練習するのである。そうして早くいいスイングを身につけ安定させることが非常に重要である。100を切るだけなら自己流でもいいかもしれないが、更に上を狙う場合には変なクセのある自己流は極力避けた方がいいと思う。

これから先は80台を目指してゆくが、その場合には最も大事なのは「ショットの正確性」ではないかと思う。
◆左右の曲がりを減らす。
◆狙った距離を正確に打つ。
◆ドライバーの飛距離を伸ばす。
◆アプローチとパターの精度向上。
このあたりを目指して練習に励もうと思う。